February 16, 2020

東京引っ越し魔の旅 鶯谷編:ラブホテル街に住んでみてわかったこと

鶯谷 線路沿い
スカイツリーも近い

東京に住み始めて早10年、腰の落ち着かない私は気が付けば2年に1、2回のペースで引っ越している。「東京引っ越し魔の旅」では私が今までに住んだ東京の街について、住み心地や印象を語りたいと思います。

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駅や電車から見えるあからさまな景観により、山手線で最もアレな駅とされている鶯谷。鶯谷といえばラブホ。ラブホといえば鶯谷である。私はその鶯谷に1年ほど住んでいたことがある。とはいえ実際に住んでいたのはホテル街のど真ん中ではなく、駅から徒歩5分程度の閑静な住宅街のマンションだった。ちょうど日暮里駅と鶯谷駅の中間地点だ。「鶯谷に住んでます」と人に言って毎回「えっ」という顔をされるのも面倒だったので、私は住所を聞かれたらたいてい「日暮里に住んでます」と答えるようにしていた。では実際のところ、そんなホテル街に住むってどうなのか。街は仲睦まじいカップルや訳ありの男女で溢れているのか?道を歩いているだけでソープ嬢にスカウトされたりするのか?今回はアラサー独身女性の私が鶯谷に住んでみてわかったことをまとめたいと思う。

別にふつうの街と変わらない

結論を言ってしまえば鶯谷だからといって特別なことはあまりない。早々に期待外れな結論を出してしまって申し訳ない。
そもそもラブホテルの数だけでいえば、鶯谷よりも上野や新宿などの繁華街の方が圧倒的に多いのである。実際に鶯谷駅を訪れるとわかるけれど、駅の北口には古びたホテルが密集しており昭和レトロポップな異様な雰囲気を醸しているものの、そういうエリアは5分も歩けば通り過ぎてしまう。私は毎日ホテル街のど真ん中を歩いて駅まで通っていたが、危険だと思ったことは一度もない。むしろ街灯で明るく人の気配があるので安心なくらいだった。実際の治安も山手線の他駅と比べて悪くない。マルエツやいなげや、ダイソー、ドラッグストアもあって特に不便なこともなし。スーパーの物価は郊外に比べると少し高いかもしれない。

鶯谷 盆踊り
公園では盆踊りも

歴史ある街で東京藝大、国立西洋美術館や上野公園などの文化エリアも徒歩圏内

鶯谷が花街として知られるようになったのは大正時代以降のことらしい。それ以前は多くの文人が居を構えるむしろ文化的なエリアだった。駅周辺の根岸地区は明治時代には下町の別荘地とされ多くの文学人が住み、正岡子規が暮らした子規庵も残っている。現在でも駅の南側・上野桜木は雑然とした北口とは正反対の静かで上品な雰囲気が漂っている。そもそも南口は寛永寺の広い敷地に面しており、いかがわしいホテルの入り込む余地は(文字通り)ない。

谷中 カヤバ珈琲
カヤバ珈琲
上野桜木の近く(正確には谷中)ではこちらのカヤバ珈琲が有名で、土日はいつも行列ができている。
ここから更に南に歩くと世界の坂本龍一なども輩出した東京藝術大学、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館、国立科学博物館などなど日本屈指のアーティスティックでシビライズドな施設が集合するファンタスティックなエリアが広がっている。美術館巡りに疲れたら近くの上野公園でひと休み。充実以外の何物でもない休日を過ごすことができる。

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上野桜木のあたり

(まじめに書くと、この辺の美術館は土日はおろか平日午前中さえお年寄りの長蛇の列ができているし、上野公園も大混雑、ポケモンGOに?夢中でスマホをじーっと見つめる人々で溢れ返っているので、あまりおすすめはしない)

谷根千にも近く散歩に最適

上野の逆方向、日暮里の方に行けば谷根千と呼ばれるオシャレな下町エリアで食べ歩きが楽しめる。鶯谷駅から谷中銀座まで徒歩20分ほど。歩くのが好きな人には格好の散歩コースになるだろう。私は上野よりも圧倒的に日暮里方面に行くことが多かった。

HAGI CAFE
HAGI CAFE
谷中銀座のあたりで一番好きなHAGI CAFE。メニューはおいしいしwi-fiも無制限で使える。ただし土日は大混雑で席が空くまで待つのは必至。平日の居心地は最高。

根津 ツバメブックス
根津の本屋さん、ツバメブックス

都内最大の銭湯「ひまわりの泉 萩の湯」が最高

鶯谷 ひまわりの泉 萩の湯
萩の湯
私が鶯谷でおすすめしたいのは銭湯である。その名も「ひまわりの泉 萩の湯」。ちなみに上で紹介したHAGI CAFEとは何の関係もないようだ。鶯谷駅から徒歩3分、ひとつのビルに銭湯、お食事処、コインランドリーまで揃っている。肝心の銭湯は炭酸泉風呂、 電気風呂、水風呂、サウナ等があり都内の銭湯としてはかなりの充実ぶりだ。これで料金は大人470円。2017年にリニューアルオープンされ新しいので清潔感があるのもいい。家にお風呂があっても、大浴場でぼーっとしてお風呂上りにミックスジュースなどを飲みたいときなどにおすすめ。

交通至便

腐っても山手線、交通の便は最高にいい。新宿まで23分、東京までなら10分で着く。23区内であればほとんどの主要な場所に30分以内で到着できる。更に成田空港、羽田空港までも乗り換え1回で40~50分程度。私は関西に帰省したり海外旅行に行くことがよくあるので、このアクセスの良さは最高だった。京浜東北線も通っているので、人身事故で完全に詰むことも少ない。がんばって歩けば地下鉄日比谷線の入谷駅も利用できる。

駅の利用者が少ないから超快適

人々が敬遠する鶯谷駅は利用者が少なく、鶯よりも閑古鳥が鳴いているような様相。そのため通勤ラッシュ時にも駅で人ストレスを感じずに済む。人が多い駅だと、朝はみんなが一斉に駅に向かうので死の行進をしているような気分になる。

カップルはあまりいないが妙に露出度の高い女性が時々いる

鶯谷は客引きもほとんどないしカップルも思ったほど多くない。まあホテルは都内にいくらでもあるから、わざわざ鶯谷にまで来ないのだろう。見かけるカップルは一言で言えば「ふつうの人」。特別若いとか熟年とか、地味、派手、といった特徴もない。ただ鶯谷で独特だと思ったのは、妙に露出度が高かったり、派手な女性をよく見かけることだ。詳しくは知らないけれどたぶん風俗関係の仕事をしている人達なのだろう。バブリーな風俗嬢というより何となく場末的な雰囲気が漂っている。胸元がものすごく開いた服を着たおばさんが巨乳を強調しながら道端に座っている、という光景をよく見かけたりもした。

あとはホテル街の裏通りにある小さな薬局に、大人の玩具らしきものやコンドームがあからさまに置いてあるのは、さすがというかこの街ならではと思った。

物件数が少ない

駅の北口にはホテルが密集し、南口周辺は寛永寺と霊園が土地を占めているため、鶯谷にはマンションやアパートがあまりない。なのでいい物件を見つけたら早く押さえておかないと、先を越される確率は高いだろう。

まとめ

鶯谷はイメージは悪いものの、住むには非常に快適で移動が多い人や散策好きの人におすすめできる街です。最近は焼肉などでも有名になりつつあるらしいけど、行ったことがないので今回は見送り。
でも超個人的な話をすると、鶯谷自体は好きなのだけど鶯谷に住んでいた一年間は楽しいことより辛いことが遥かに多くて、あまりいい思い出がない(笑)。

鶯谷駅

カヤバ珈琲、HAGI CAFE、萩の湯の画像は下記からお借りしました
https://rurubu.jp/andmore/article/3226
https://www.stroll-tips.com/en/hagi-cafe/
http://haginoyu.jp/

 

Written by

hachi

IN TOKYO NOW

書いたり描いたりするのが好きなWebエンジニア。JavaScriptがわりと好き。引っ越し魔。どこでどういう風に暮らしていくのか?をいろいろ試しながら探っています。

Twitter:@hachi8x8i

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